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保存・審美・咬合の三要素を成立させた複合治療(ケース③)

年齢54歳 女性 主訴 「前歯にジルコニアを入れたが、しっくりこない。何とかならないでしょうか」

 

ケース③は特殊なケースです。結果的には歯を助けることになりましたが、患者さんのご希望は審美でした。

 

こちらがジルコニアが装着されている歯です。

 

装着されているジルコニアを外して、中を確認しました。

 

 

まだ土台が残っているので分かりにくいですが、ご自身の歯は歯ぐきの上にはありません。

 

元の状態

仮歯にした状態

 

せっかくジルコニアを入れていますが、すき間があります。確かにしっくりこないのも分かります。

仮歯にしてすき間を埋めています。これでもしっくりこないです。

しっくりこない理由は歯の形が正方形だからです。長方形でないと綺麗に見えません。

そこで左上の歯がフェルールが全くありませんでしたので、臨床的歯冠延長手術を行い、フェルールを確保し、併せて歯冠の形態を長方形に見えるようにするご提案をしました。

フェルールについては後で詳しく説明します。

ご提案した治療方針で理解、納得されましたので、臨床的歯冠延長手術を行いました。

 

 

術後の状態です。仮歯を入れると術前と術後の違いがよくわかります。

 

術後の傷が治癒するのを待って、最終補綴を行いました。

 

 

来院時の状態と比べてみてください。

 

 

とても美しくなりました。

 

  • 歯冠の比率を整えることで、正方形→長方形に近い自然な形態へ
  • 唇のライン・スマイルライン・歯肉形態も総合的に調整

 

単なる「すきっ歯の改善」ではなく、
保存・審美・咬合の三要素を同時に成立させる精密治療が必要なケースでした。

 

患者さんの治療後の感想

とても大変な手術でした。ですが先生を信頼して本当に良かったです。「きれいな歯ですね」と言われることがあり、本当にうれしいです。

今までは笑うのが恥ずかしかったけど、
今はマスクを外して笑えるようになりました。

 

担当医から一言

歯医者さんでこのような手術をしているとは全く想像もしていなかったですよね。治療内容をきちんと理解されて、頑張って本当に良かったですね。